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こちらは「洋画レビュー」のpage1です。
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 page3は→ page4は→
page5は→
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新旧入り混じった構成になっています。好きなシーンをボールペンでイラストにしてみました。
イラストをクリックすると少し大きなものがご覧頂けます。
文中、敬称は略させて頂いてます。よろしくご了承ください。
 


「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」監督◇S・スピルバーグ
 父との関係が大人になっても大きくのしかかっているというのは米映画によく描
 かれる事である。本作も天才詐欺師の主人公(レオナルド・ディカプリオ)も、
 その呪縛(と言ってもよい)から逃れられない。それはFBI捜査官(トム・ハンク
 ス)に対する奇妙な親近感からも表れる。父の没落による愛する両親の離婚。転
 校先で、堅苦しい服を貶されたフランクはとっさに代用教員に成り済ます。で、
 実際に授業をしていたというのが後の伏線にもなる。パイロットや医者、弁護士
 に変わっても「フランク」という名前は変えない。そこにこそ親の呪縛、親への
 愛情がある。捕まえて欲しかったのだ。心ごと。タイトルバックが洒落ている。
「catch me if you can」


「アバウト・ア・ボーイ」監督◇ポール&クリス・ウェイツ
 大人になりきれないオトナと子供ではいられなくなったコドモ、そんな二人の
 物語。ダメ男を演じたら右に出るものはいないヒュ−・グラントがそのオトナ。
 父親が一発当てた過去の大ヒット曲のおかげで、未だに働く事さえ知らない。母
 親(シングル)の鬱状態を案じたコドモ、マーカスが母に誰かをくっつければ安
 心と選んだのがそのオトナ。カッコだけの浅い中身のない男なのに。そんな役ば
 かり演じているから、ホントにそんな人間かと思ってしまう。30分一コマの生
 活が不規則に侵食される。「人は孤島だ」とうそぶいていてもそれは不規則性を
 恐れていたのか。人には規則性はない。冒頭はなんと本場の「ミリオネア」だ。
「about a boy」


「チャーリ−ズ エンジェル フルスロットル」監督◇McG
 さて、そのチャリエンのパート2です。証人保護制度によって過去の自分と訣別
 した筈のディラン(ドリュ−・バリモア)。そしてかつてのエンジェル(デミ・
 ムーア)の登場。しかし残念ながらビル・マーレーが出ていないのが寂しい。
 これは時間が長い。いっその事、ディランの過去の話はバッサリ切り捨てても良
 かったのでは?せっかくデミ・ムーアが出てるんだから、そっちだけの話の方が
 すっきりすると思われる。C・ディアスはますますかわいい。メリーにどんどん
 近付いてくる。ダートクロスのシーンで「ワイルド7」の実写だったらこんな感
 じかな?と思った。見てみたい。ヤセ男は死なないキャラみたい。他ゲスト有。
「CHARLIE'S ANGELS FULL THROTTLE」


「チャーリーズ エンジェル」監督◇McG(マックジー)
 チャーリ−という謎の人物の元に集いしは3人のエンジェルたち。C・ディアス、
 ドリュ−・バリモア、ルーシー・リュ−!音声識別ソフトをめぐる争い。って
 いうか、冒頭のあり得ない変装と企業に忍び込むC・ディアスのショボイ変装の
 差は一体ナンなの!というツッコミはあえてしません。初見ではあまりのバカバ
 カしさに呆れてしまったのですが、その後もう一度見たら(何故見たんだろう?)
 意外といい。あれ?見直すとだんだん良く思えて来る、不思議な映画です。
 ビル・マ−レ−がいい味出してます、さすがに。キャラの描き分けがよく出来て
 いる。C・ディアスがやっぱりかわいいんですよ。
「CHARLIE'S ANGELS」


「ファイディング・ニモ」監督◇アンドリュー・スタントン
 「モンスターズ・インク」に続くピクサーのフルCGアニメである。その世界の
 凄さに慣れて来た目にも、今回の海の描写にはただ感動するばかりだ。と、いう
 よりも!ドリー!!あんたは最高!専門の声優を使わずに俳優や、タレントを
 起用するのが最近の常だが、今回非常に成功している。特にこのドリーを演じる
 室井滋が最高に素晴らしい!さて、物語は、とても悲しい出生の為に過保護に育
 てたニモがダイバーに捕まってしまう事で、恐くて堪らない外洋に旅立たなけれ
 ばいけなくなった父親の話だ。その相棒がドリー。あら、そのボートならあっち
 に行ったわ。ついて来て。・・・。あなた誰?どうして私の後をついて来るの?
「FINDING NEMO」(吹替)    ってな感じですぐ忘れる奴。最高!


「ラストサムライ」◇オールグレン大尉=トム・クルーズ
 南北戦争で上官の命令とはいえ、意に沿わない事をして自分を見失っていた彼を
 待ち受けていたのは、遠い異国の蛮人たち。急あつらえの軍隊で反乱軍の討伐に
 赴かされた彼の目の前に現れたのは「侍」たち。深手を負いながらもなお闘う彼
 を見て、勝元は殺さずに捕らえる事を命じる。勝元の村に連れて来られた彼を
 待っていたのは、自分の想像を遥かに越える、慎ましくも厳しく、慈愛に満ちた
 「侍」の世界だった。互いが互いを蛮人と思っていた心がふとした事で繋がると
 人と人として認めあう事ができる。そうして忘れられかけていた日本の心をまた
 思い出させてくれたのは、日本映画ではなくハリウッド映画だったのだ。
「THE LAST SAMURAI」監督◇エドワード・ズウィック 


「ラストサムライ」◇勝元=渡辺謙
 実に堂々たる演技。経を読み、書を写し、句を詠む静けさ。闘いに向う激しさ。
 その両極を実に見事に演じ分ける渡辺謙の演技が、ハリウッドを席巻するのは
 間違いない。ユル・ブリンナーの再来というのはたまたま、坊主頭だったからで
 唯一の「渡辺謙」として世界を視野に入れてもよいのでは?現代劇でももちろん
 活躍しているので幅は広いはずだ。オスカーの受賞は、けして夢物語ではない。
 おそらくはいろいろオファーがやって来るに違いない。トム・クルーズが描いた
 勝元の話なので、トム・クルーズを喰っていて当たり前なのだが、圧巻だったの
 は血の涙をながすシーンだった。
「THE LAST SAMURAI」 


「ラストサムライ」◇氏尾=真田広之
 勝元に忠誠を誓い、影となる剣の達人。彼こそが「侍」なのかも知れぬ。
 自分達を討伐に来た敵の御大将であるオールグレンを許す事が出来ない。何故
 捕まえた彼を殺さないのかも理解出来ない。しかし、勝元の決めた事には従う。
 蛮人であるオールグレンが木刀を持つ事も許さない。「侍」だからだ。しかし
 そんな彼がオールグレンを認める事になるのは「侍」としての気持ち。・・・
 真田広之の殺陣は美しいの一語に尽きる。役柄だけではなく、撮影中でも監修と
 影に徹した彼の存在がなければここまで美しい映画になり得たか。それ程、彼の
 存在はこの映画において重要だったと思う。
「THE LAST SAMURAI」 


「ラストサムライ」◇信忠=小山田シン ボブ=福本清三
 勝元(渡辺謙)の息子の信忠がすごくよい。溌溂とした若さの中にも礼儀、相手
 を尊敬し、思いやる心を瑞々しい演技で表現している。活躍の舞台をアメリカと
 決めて空手などの武道にも精通し、今作が映画デビューとなる。必ずこれから
 出てくる俳優であると思う。 ◇そして、ボブ。何故、ボブと言う名前なのかは
 ご覧になって頂ければ分る。オールグレン(トム・クルーズ)の監視役としての
 この無言の老武士の存在も絶妙な配役だ。監視役がいずれ警護にもなってゆく。
 セリフは最後の一言のみ。それでもこの映画にはなくてはならない、実に重要な
 役柄。印象深い老人である。
「THE LAST SAMURAI」 


「ラストサムライ」◇たか=小雪
 小雪の美貌はややもすると日本人離れしている感があったので、違和感がないか
 気になる所ではあった。しかし、それは逆に捉えればハリウッド受けがし易いと
 言えるのか。トム・クルーズを相手にしても見劣る事はない。優しさ、気高さ、
 凛とした中にも、仄かに大人の女性としての色気が立ちのぼる。無論ハリウッド
 の思い描く日本人女性なので、一部にはあり得ない描写もある事にはある。
 しかし、実に綺麗な日本語セリフを聞くと日本人キャストで良かったとつくづく
 思える。楚々として、耐え忍ぶ役柄に、かつてハリソン・フォードの名作「刑事
 ジョン・ブック」のケリー・マクギリスを思い起こさせる。
「THE LAST SAMURAI」


「初恋のきた道」監督◇チャン・イーモウ
 父の死を知らされ、帰郷した息子が語るのは、父と母の鮮やかな色彩に彩られた
 初恋の物語。貧しい田舎に都会からやってきた青年教師に一目で恋に落ちた若き
 母(チャン・ツィイー)。恋をする事の素晴らしさ、健気さ、勇気は秋の大地で
 始り、恋の厳しさ、待つ事の切なさは冬の季節に展開される。チャン・ツィイー
 に尽きる。そして今、都会で亡くなった父を担いで帰る事をあくまでも主張する
 母。かつて父がやってきた道。母が待ち続けた道。厳しい風に吹き付けられても
 その道を辿りたい。その後、ラストは意外な感動が待っていた。「どんな出来事
 も心に留めよ」父の国語の授業で繰り返された声。◇邦題が秀逸。
「THE ROAD HOME」


「シカゴ」監督◇ロブ・マーシャル
 28インチのモニター、5.1chDVDで、SWでさえ不満を感じる事なく見ていたが
 これだけは違った!劇場スクリーンで見たかった。この大いなる虚構の世界!
 心のつぶやきがミュージカルとして表現される。最高だったのは罪を犯した女性
 たちのつぶやき。旦那がナイフの上に勝手に倒れた、10回もね。なんて大爆笑!
 レニー・ゼルウィガーの歌もいいが、最大の魅力はC・ゼタ=ジョーンズ!スタイ
 ルもさる事ながら、小悪党ぶりが堂に入ってる。真っ赤なルージュで大口あけた
 所に今までにない魅力を感じた。弁護士の思うままにすればいいという、あやつ
 り人形のシーンも秀逸。ラスト、マシンガンをぶっ放す振り付けが二人の叫びか。
「CHICAGO」 


「ムーラン ルージュ」監督◇バズ・ラーマン
 美しすぎる人という形容はこの人の為にある(好みは別として)と言っても過言
 ではないニコール・キッドマン。抜群に歌がうまいユアン・マクレガー主演。
 前半の毒々しいまでのカラー(ルノアールの名画の裏にあるものを思った)圧倒
 されるパワー!転じて後半のドラマチックな展開。映画でなくては描けぬ世界が
 ここには広がっている。舞台女優を夢見る高級娼婦と言う紹介は、この映画では
 あまりに陳腐なもの。死を前にした女性という綺麗事ではない、逆に生きる力が
 満ち溢れている。このパワフルさがこの映画の一番の魅力だ。原題の「!」が意味
 を持つ。◇ポップナンバーに違和感を感じないから不思議。大きな魅力ともなる。
「MOULIN ROUGE!」 


「アイ アム サム」監督◇ジェシー・ネルソン
 7歳の知能しか持っていない父親(ショーン・ペン)が1人で娘(ダコタ・ファ
 ニング)を育てている。ある事件で、里親に預けられる事になる。父親として
 認められる裁判をサポートするのは、母親失格の悩みをもつ弁護士(M・ファイ
 ファー)。大好きな絵本を読み聞かせてきた娘が小学生になり、父親以上に言葉
 を覚える事を拒否している事を知った。やがて逆に娘に読んでもらうシーン。
 裁判では厳しすぎる相手だが、手後れで虐待で死んでしまう幼い命に思いを馳せ
 なければいけない昨今では必要な厳しさか。ラスト、裁判の結果は明かされない
 が、「支えあう事で生きていける」という思いが全員の笑顔に溢れている。
「I am Sam」   「ダコタ・ファニング」が可愛すぎな上に、上手すぎ!


「ブルークラッシュ」監督◇ジョン・ストックウェル
 サーフィン映画と言えば、私には「ビッグウェンズデー」!冒頭でいかに時代が
 変わったかを思い知らされる。ラップをバックに次々と切り替わるカット。
 主人公は少女達。あの男のロマンは消えてしまった。しかし、物語はシンプル。
 天才的な腕を持っているがトラウマに悩まされている少女。自分を捨てサポート
 する友人。本土から(舞台はハワイ)来たフットボールのスターとのロマンス。
 勿論スタントが演じたサーフィンシーンをCGで合成してあるが素人の彼女たちを
 サポートしたのはプロサーファーたち。「ロッキー」から脈々と続いているのは
 本当の勝利とは自分に勝つ事という思い。それはこの映画でも同じだった。
「BLUE CRUSH」


「マトリックス・レボリューションズ」監督◇ウォシャウスキー
 完結した。本作と前作「リローデッド」は一本の作品であり、それを前後編と
 分けたものと私は理解している。ただし一部重要なキャストが変更になっている
 (オラクル=予言者)。それを自虐的なセリフで表すのはいかがなものか。
 しかし、全体を通すとよくまとめあげたと思う。今回はクライマックス以外は
 マトリックスでの闘いではなく、ザイオンとマシンとの最終戦争を描いている。
 ザイオンでセンティネルズ(マシン側の攻撃体)を迎え撃つAPUの図はさながら
 「ガンダム」の様である。「エイリアン2」でリプリーが操縦したものを高度に
 したイメージ。「エイリアン」→「2」では戦争アクションに変貌したが。
「THE MATRIX REVOLUTIONS」


「セレンディピティ」監督◇ピーター・チェルソム
 「ジョン・キューザック」がよい。「ケイト・ベッキンセール」がかわいい。
 お互い別の恋人がいながら、たまたま出会った二人。「幸せな偶然」に運命を
 託す。連絡先を記した5ドル紙幣と本をNYの街に放って。数年後二人にはそれぞ
 れの婚約者がいたが、心の片隅に残るのは・・という事で運命はいろんな偶然を
 起こしていきます。これ、当事者二人にはいいお話ですが、他の人(婚約者)に
 したらとんでもない裏切りの物語ですね。自分の気持ちに正直になるというのは
 誰かを傷つける事もあり得る、とも言える。NYは本当に絵になる街だ。特に夜。
 Jキューザックは「セイエニシング」から好きな役者。いい味を持っている。
「SERENDIPITY」


「ストリート・オブ・ファイヤー」監督◇ウォルター・ヒル
 ロックンロールの寓話を架空の時代、架空の場所(実はシカゴ)に設定したのは
 男の世界を描いてピカ一だった(過去形?)ウォルター・ヒル。蛇のような悪役
 「W・デフォー」がいい。その後のブレイクは当然。歌手「ダイアン・レイン」
 の歌は吹き替え。色男は「マイケル・パレ」。活躍を期待していたが「フィラ
 デルフィア・エクスペリメント」で消えてしまった。いい男だけでは渡っていけ
 ないのか、ハリウッドは。雨に濡れた街角、ネオンが反射する中を男が女を救い
 に行く。ショットガンをぶっ放して、車が炎上する。ボスとの対マン勝負。男が
 去っても女は自分の歌をうたう。これだけでジーンと来る私。1984年日本公開
「STREETS OF FIRE」-A Rock & Roll Fable.-


「トランスポーター」監督◇ルイ・レテリエ
 法に触れていようが依頼主の注文通りに荷物を届けるプロ(J・ステーサム)。
 黒のBMWを駆って。信じられないテクで。ある事で依頼主のドアを蹴破る。
 そこまでは抜群に面白い。しかし女性(スー・チー)の父親が出ると一気に
 ストーリーは破綻する。製作、脚本がリュック・べッソンなので仕方ないのか。
 ストーリーをたった何行かで書くというのはよく聞かれる逸話。
 その点がこの作品の評価を落しているかも。私は好きなんです。BMWの美しさと
 身体を使ったアクションが。只、折角のドラテクがあるなら、トレーラーを
 操ったチェイスを見たかった。主演のJ・ステーサムが渋くて好印象。
「THE TRANSPORTER」


「戦場のピアニスト」監督◇ロマン・ポランスキー
 ナチスドイツがポーランドに侵攻した時、ピアニストはどうしたのか。
 只ひたすら逃げ回っていたのだ。映画的に闘うでもなく。
 家族が収容所に送られ、支援してくれた人々がおそらく拘束されても。
 しかし、彼がドイツ人将校の前でピアノを弾いた時に一変する。
 彼にとってはピアノこそがすべてなのだ。
 窓から差し込む月明かりの中で奏でられる旋律に打たれたのは
 将校だけではなく、観客総てだ。
 戦争という狂気と差別の中にあっても、自分を見失わなかった人間も確かにいた。
「THE PIANIST」


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