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「運命の女」監督◇エイドリアン・ライン
あの時、そんなに風が強くなければこんな出会いはなかっただろう。出会いはそ
んな運命の元に現れる。一歩踏み出さなければ起こり得なかった事。罪の意識に
苛まれながらも、甘い蜜を吸ってしまうと押さえられなくなる。不倫の名作映画
「恋におちて」でロバート・デ・ニーロはあくまでもプラトニックを通したが(
それが逆に妻の逆鱗に触れる)ダイアン・レインは肉体を貪ってしまう。だから
こそ、引き返そうとする。後半の展開で映画色が変わる。しかし私はそれを評価
したい。「危険な情事」に終わらせなかった事で夫と妻、二人の苦悩とある種の
結びつきが表現された。ラストシーンの静寂が深い余韻を生み、印象的である。
「UNFAITHFUL」(不忠実) |