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こちらは「洋画レビュー」のpage2です。
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新旧入り混じった構成になっています。好きなシーンをボールペンでイラストにしてみました。
イラストをクリックすると少し大きなものがご覧頂けます。
文中、敬称は略させて頂いてます。よろしくご了承ください。


「運命の女」監督◇エイドリアン・ライン
 あの時、そんなに風が強くなければこんな出会いはなかっただろう。出会いはそ
 んな運命の元に現れる。一歩踏み出さなければ起こり得なかった事。罪の意識に
 苛まれながらも、甘い蜜を吸ってしまうと押さえられなくなる。不倫の名作映画
 「恋におちて」でロバート・デ・ニーロはあくまでもプラトニックを通したが(
 それが逆に妻の逆鱗に触れる)ダイアン・レインは肉体を貪ってしまう。だから
 こそ、引き返そうとする。後半の展開で映画色が変わる。しかし私はそれを評価
 したい。「危険な情事」に終わらせなかった事で夫と妻、二人の苦悩とある種の
 結びつきが表現された。ラストシーンの静寂が深い余韻を生み、印象的である。
 「UNFAITHFUL」(不忠実)


「英雄-HERO-」監督◇チャン・イーモウ
 チャン・イーモウが初めてアクション映画を撮った、というコピーが大きな誤解
 を生む。実は多くのアクションは語られる話の中でのモノであり、精神世界での
 出来事とも言える。天下統一を狙い数々の国を攻め落とした秦王はまた刺客に狙
 われてもいる。その刺客を倒したという男が秦王に謁見。その褒美として徐々に
 秦王に近付く事を許される。いかにして相手を倒したかを秦王に語る男。しかし
 人を見抜く力がある秦王はその話に疑問を持つ。一撃で自分を倒す事の出来る距
 離までに男が近付いた時にその真意に気付く。多くの謎の中で「自分を殺す事」
 の意味が深い。思ったより出番の多かったチャン・ツィイーに大満足であった。
 「HERO」 


「藍色夏恋」監督◇イー・ツーイェン
 新鮮な衝撃を感じた。若い役者達の瑞々しい感性、全てのシーンとセリフに深い
 持たせた脚本、青葉が光る夏の台湾の風景。学校のプール、明けない夜の街、体
 育館の落書き。真正面から捉えた、その季節。親友から、片思いの相手への告白
 を手伝わされるが、その本人が消えてしまう。ラブレターの名前まで騙られる。
 そのラブレターを落としてしまった事で学校内に貼られ、逆に二人は噂になって
 しまう。お互いに意識するのだが。そうなると親友は面白くない。ここから先が
 新鮮で切ない展開となる。三人の俳優が素晴らしい。ボーイッシュな主人公。可
 愛い親友、そして相手役の彼が凄くいい奴なのだ。その後の彼らに幸せを祈る。
 「藍色大門」


「インファナル・アフェア」監督◇アンドリュー・ラウ
 「男の世界で泣け」とまず始めに強要してみる。マフィア組織を維持する為に、
 警察に潜入させられた(警察学校から)男。マフィアを壊滅させる為に組織に潜
 入させられた男。10年後大きな麻薬取引が行われる。現場でその情報を警察に知
 らせる男。手入れがある事を捜査現場から組織に知らせる男。その事でそれぞれ
 に内通者の存在が発覚する。そこからギリギリの綱渡りが始るのだ。胃が痛くな
 るようなサスペンス。やさぐれて、そのまま悪の道にどっぷりと入ってしまいそ
 うなトニー・レオンが凄くセクシー。アンディ・ラウとのW主演で、見ている側
 も単純に勧善懲悪ではなくそのどちらにも肩入れしてしまう。ブラピでリメイク。
 「無間道 INFERNAL AFFAIRS」


「キル・ビル vol.1」監督◇クエンティン・タランティーノ
 悪趣味だろうとここまで画面に釘付けさせる力は凄い。これはタランティーノの
 秘密の宝物を入れた箱をひっくり返した作品。中には好きだった女の子の髪を結
 っていたゴムや死んだ子犬の骨、モデルガンなどが入っている。それを見せられ
 眉をしかめる者にはこの映画は肌に合わないだろう。映画とは万人に好かれる為
 に作るのではない。好きな人が「沢山」見てくれればいいのだ。この大いなるフ
 ィクションを楽しもう。爆笑してもいい。しかしこのパワーに脳みそを吹き飛ば
 されないように気を付けるべし。静と動のメリハリは間違いなく「日本の時代劇」
 だ。栗山千明がかっこいい!「修羅の花」は何度聞いた事か。「怨み節」まで。
 「KILL BILL vol.1」


「ターミネーター3」監督◇ジョナサン・モストウ
 前作でターミネーターのすべてを撮り尽くしたキャメロンが参加しない事でこの
 三作目は困難を極める。人類は破滅への扉を開ける事はなくなった。しかしその
 事でジョン・コナーは人類の指導者でもなくなり、存在意味さえ見失う。皮肉な
 事に少年時代を演じたE・ファーロングもまた自分を見失い酒と薬に溺れ、主役
 に付く事はなく、しょぼいジョン・コナーとなってしまった。それでもニュー・
 ターミネーターは襲って来るのだ。未来は変わったはずなのに。それがこのクリ
 スタナ・ローケンだが、不死身さは伝わるが強くなさそう。服を奪い車を奪うシ
 ーンでも「その」シーンがカットされ冷酷さが薄まる。このラストもあり得る。
 「RISE OF THE MACHINES」 


「ターミネーター2」監督◇ジェームズ・キャメロン
 この続編の成功はまず第一にジョン・コナーの少年時代にエドワード・ファーロ
 ングを起用した事だろう。それは同時に次に続くかも知れない第3弾を難しくし
 たとも言える。そして第二は人気の出たシュワを逆手に取って、ジョン・コナー
 の保護者にした事だ。結果的に疑似親子が出来上がり、SFだけではない深みを与
 える事となった。またCGの恐るべき進歩は、T1000型という新たなターミネー
 ターを生み出し、アクションの幅を限り無く広げた。ワイヤーを使っていても、
 実に簡単に消す事が出来るのだ。ただの女子大生であったサラ・コナーは闘う戦
 士となり、リンダ・ハミルトンも肉体改造をした。自身、サラの呪縛と闘う為に。
 「JUDGEMENT DAY」 


「ターミネーター」監督◇ジェームズ・キャメロン
 多くのモノのターニングポイントとなった、言わずと知れたSFのB級映画名作。
 「殺人魚フライングキラー」などのB級以下(と言いながら見ている)の映画を
 撮っていたキャメロンが生まれ変わったのだ。そしてシュワも。その後生まれた
 多くのアクション映画やSFなどで、倒されてもなお追って来る敵を然して「ター
 ミネーター」と表現される程、画期的なしつこさ故の恐怖があった。結果として
 未来は変えられないから、マシンがジョン・コナーの母親を抹殺すべく、過去に
 ターミネーターを送り込み、ジョン・コナーがそれを阻止する為にある人物を過
 去に戻す。変わらないからこそジョン・コナーが生まれたSFの面白さに満ちる。
 「THE TERMINATOR」 


「エクソシスト・ディレクターズカット版監督◇W・フリードキン
 今や伝説と化した1974年公開作に未公開シーンなどを加えたモノ。少女に取り
 憑いたらしき「悪魔」と、ソレに挑む神父たちの壮絶な闘いを描いたホラー。邦
 画でのレビューでも書いたが、カットされたシーンにはそれなりの意味があるの
 でそれを復活させるのは疑問。意味をなさない「悪魔」の映像のサブリミナルな
 ど。全米で公開された時には失神者が続出というので、劇場で見た時には(オリ
 ジナル版)期待一杯だったのを記憶している。しかし恐くなかった。それはこの
 作品の根幹にあるのが「宗教」だからだ。神を罵る、十字架を冒涜する、神父が
 悪魔に負ける、「それ」が神を信じる者にとっての本当の恐怖なのだろうから。
 「THE EXORCIST DIRECTOR'S CUT」 


「ファム・ファタール」監督◇ブライアン・デ・パルマ
 私がこの映画のポスターやジャケットを任されたら、きっとこのシーンを使う。
 すべてを表したシーンだ。主演のレベッカ・ローミン=ステイモスの顔が必要な
 ら、背景に使う。ラストに至る展開に賛否両論があるようだが、これこそがデ・
 パルママジック!ラストシーンまで見てから改めてもう一度見直したくなるのだ。
 意味がありそうでなかったシーン、それらが一気に生き返る。そこにこのシーン
 の意味がある。「ファム・ファタール」とは「運命の女」。また悪女という意味
 で多く使われる。この蛇のビスチェ、見たかった。こうなってたんですね。衣装
 を越えている。宝石を文字通り身に纏っているだけなのだ。しかも見えているし。
 「Femme Fatale」 


「アイアン・ジャイアント」監督◇ブラッド・バード
 ある日森に無気味な気配を感じた少年ホーガースは巨大な「鉄人」と遭遇する。
 自分が誰か分らない「鉄人」は少年と心を通わす。しかし「鉄人」の噂を聞いて
 政府が動きだし、やがて軍隊も出動する事態になる。鉄人と遊んでいて玩具の銃
 を向けた時に「鉄人」は無意識に破壊光線を出してしまう。彼は宇宙から来た兵
 器で自己防衛に為に攻撃してしまうのだ。登場人物がチキチキマシンに出て来そ
 うな表情だが、鉄人や戦車の動きが実にスムーズで流れが綺麗なアニメだ。ディ
 ズニースタジオ出身の監督だからだろう。話の内容としては「ET」が危険な存在
 だったら、こうなっていただろうと思わせる。こんなラストが好きなので困る。
 「THE IRON GIANT」 


「パイレーツ・オブ・カリビアン」監督◇ゴア・バービンスキー
 英国海軍の船が漂流していた少年ウィルを救助し、気を失っているウィルが身に
 付けていた海賊の証らしきコインをとっさに隠したのは、提督の令嬢エリザベス。
 やがて成長した二人の前に現れたのは一匹狼の海賊ジャック(ジョニー・デップ)
 堂々と船のマストに立ち、港に現れるのだが、その小舟(!)は沈んでゆく。何
 事もなかったかのように陸に降り立つ。くねくねと。そこでこの映画の主人公は
 この海賊ジャックだと気付くのだ。DLの「カリブの海賊」をモチーフに制作され
 ている。英題を直訳すればまさに「カリブの海賊」になるが、そのままではヒッ
 トしなかっただろう。正義ではなく海賊の掟で動くジャック。洞窟でのオチに!
 「PIRATES of the CARIBBEAN」


「クローサー」監督◇コーリー・ユン
 スー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モクなど香港ではアイドルも女優も
 アクションが出来なければ映画には出れない。といってもいいぐらいに本人達が
 体当たりで演じている。しかもかなりハードなアクションを。ただ、そもそもの
 父親が殺された事と自分達が殺人を請け負う事になった事との繋がりが疑問だが。
 中盤のクライマックスで意外な展開があり、それはハリウッドでは決してないも
 のなので、そこに香港映画としてのオリジナリティがうかがえる。妹と女刑事と
 の間に生まれる微妙な感情が面白い。倉田保昭が敵のターミネーター的存在で出
 演しているのが嬉しい。全体のアクションがかっこいいので映画として好印象。
 「SO CLOSE」


「ミニミニ大作戦」監督◇F・ゲイリー・グレイ
 '69年版をリメイク。しかし邦題が失敗している。リメイクなので仕方ないとも
 言えるが余りにも軽く思われるタイトル。実は上質なクライムアクションなのだ。
 序盤のベニスを舞台とする金塊強奪作戦でのドナルド・サザーランドが重厚かつ
 お洒落。裏切りで奪われた金塊を奪い返す本筋も見事。一旦、破綻したかに見え
 た計画を練り直してからのモデルチェンジされたミニクーパーの活躍が素晴らし
 い。できる限りCGを使わず実際にミニを運転してのチェイスシーンに胸踊らせて
 しまう。悪役を含めキャラ達がいきいきしている。欧州には犯罪映画が似合う。
 シャーリーズ・セロンってこんなにキリッとしているんだと認識したのが初めて。
 「THE ITALIAN JOB」


「シャイニング」監督◇スタンリー・キューブリック
 吹雪の夜に見るのにぴったりな高級ホラー。S・キング原作だが、キングは気に
 いらないらしい。J・ニコルソンでは始めから狂気じみている、ラストが気にく
 わないとかで、自分で監督したのもあるが出来がまるで違う。様式美や、恐怖。
 それらが高級品の趣き。双子の少女が現れるが向かって右の少女が微妙にスリム。
 ラスト、原作では植木が迷路ではなく動物の形に刈り込まれ、それが襲うのだが
 頭で想像するのと映像化されるのとでは違う。映画版の迷路が正解だろう。雪に
 閉ざされる恐怖も冬の鑑賞にぴったり。ブレのないステディ・カムを知らしめた
 作品としても有名。三輪車でホテルの廊下を走るシーンが一番恐い。
 STANLEY KUBRICK'S THE SHINING」


「スパイダ−・パニック」監督◇エロニー・エルカイェム
 産業廃棄物を積んだトラックがウサギをさける為に事故を起こしかけ、ドラム缶
 を池に落としてしまう。その影響で大きくなったコオロギを食べたクモがさらに
 大きく巨大化して町を襲う!おいおい、ウサギを避けるなよ。他のモノは大きく
 ならないのかい?などという突っ込みは無用の超B級映画。楽しんで下さい。こん
 な映画に必要なのはキャラクター設定とそのキャスト。それが結構いい。男は「
 スクリーム」でお馴染みの少し頼り無いデイビット・アークエット。保安官のサ
 ム♀がいい。カーリー・ワ−ラ−。16才の娘を持つママ。セクシーで闘うヒロイ
 ンにぴったり。ゲラゲラ笑って見るのがB級ホラー(?)の楽しみ方。お試しを。
 「EIGHT LEGGED FREAKS」 


「猟奇的な彼女」監督◇クァク・ジョエン
 猟奇的というのは「けったいなやつ」というニュアンスらしい。久し振りにツボ
 にはまった映画だ。笑える笑える。しかもジンと来る。それは主演のチョン・ジ
 ヒョンの可愛さにおぶさる面が大きい。あれだけの可愛さがあってこそのギャッ
 プ。これは未見の方は予備知識なしで見る事をお薦めしたい。なので、あまりレ
 ビューを書けないのですが、劇中劇(彼女がシナリオライター希望で、そのあら
 すじをキョヌに無理矢理読ませる)がくだらなすぎて面白い!そして何故か出て
 くる未来人。韓国の風俗や風習は少し前の日本と思えばいいのかな。まだ年長者
 を敬う気持ちがある。それにしては「ぶっ殺すよ!」とか平気で言うもんな〜。
 グ−でパンチだし。ラスト近くドキッとさせる演出が何度か。術中にはまった。


「キャリー」監督◇ブライアン・デ・パルマ
 言わずと知れたホラーの傑作。原作はS・キング。キングの原作よりも遥かに面
 白い。いじめられっこのキャリーは不思議な力を持っている。それは自分を抑圧
 する母親への抵抗により強まったのか。善意と悪意の中のプロムでクィ−ンに選
 ばれたキャリーに突然降ってきた豚の血の雨。天から地に落とされたキャリーの
 力が爆発してしまう。この衝撃的な生まれて初めてのラストシーンに本当にイス
 から飛び上がらん程に驚いた。以降ホラー映画では当たり前のラストシーンにな
 った。見直せば他愛無いものだが。シシー・スペイセク、ナンシー・アレン、ト
 ラボルタなど、そうそうたるメンバーの若き日の出演作としても有名。
「carrie」


   
「バイオハザード」監督◇ポール・アンダーソン
 巨大企業地下の研究所で秘密裏に開発されていたウィルスが何者かによって漏洩
 された。危険を察知したコンピューターが施設を遮断する。企業側が特殊部隊を
 派遣するが謎の女性アリス(ミラ・ジョボビッチ)も同行する事に。元のゲーム
 を知らないが、よくまとまっているストーリー。それはミラの頑張りに尽きる。
 さして意味のないサービスカットなど、目を釘付けにさせてくれる。いわゆるゾ
 ンビ映画だが、恐い訳ではない。ホラーとは少し毛色が違う。そういう意味では
 ゲーム色が強いとも言える。ゾンビ映画でありながらも赤が非常に綺麗で有効的
 に使われている。イラストの衣装にしても然り。隊員(M・ロドリゲス)も好演。
「BiOHAZARD」

  
「13日の金曜日」監督◇ショーン・S・カニンガム
 冬はホラーですね。ぬくぬくとした部屋で見るのが一番。これは「13日の金曜
 日」の第1作です。あまりにも有名ですが、久し振りに見ると2作目と混同して
 している事に気付いた。湖畔でたき火をしながら、かつてここであった、連続殺
 人の話をしているシーンがすごく印象に残っていたんだけど、それはパート2で
 のお話だった。この1作目はその事件の事が描かれている。ちょっとした役で、
 ケビン・ベーコンが出てた。今活躍してる役者さんって結構ホラーから出てきた
 人が多いですね。ところで、このイラストは「ジェイソン」です。まだ子供で、
 もちろんホッケーマスクは被っていない。この後、どんどん成長していきます。
「FRIDAY THE 13TH」 



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