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こちらは「洋画レビュー」のpage4です。
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 page2は→ page3は→
page5は→
 page6は→
新旧入り混じった構成になっています。好きなシーンをボールペンでイラストにしてみました。
イラストをクリックすると少し大きなものがご覧頂けます。
文中、敬称は略させて頂いてます。よろしくご了承ください。


「マッハ!!!!!!!!」監督◇プラッチャヤー・ピンゲーオ
 村の守り神のオンバク像の頭部を切り取られて盗まれた為にムエタイの達人の青
 年、ティンは仏頭を取り戻すべくバンコクに向かう。そこには出家を嫌い村を出
 たいいかげん男のハム・レイがいた。というようなストーリーを忘れさせてしま
 う程にすさまじいアクションが観る者を襲う。マジでパンチや蹴りが入ってるよ
 〜!と思うのだが、エンディングのNG集であくまでも演技(当ててるけど)とい
 うのが分る。が、半端ではなく次から次へと繰り出される肉体アクションの凄さ。
 オート三輪を使ってのカーチェイスもバカバカしいながらも目を釘付けにさせる
 一級のアクション映画。ラストを含むストーリーもまとまってる驚きのタイ映画。
「ONG_BAK」


「アップタウン・ガールズ」監督◇ボアズ・イエーキン
 父親である伝説のロックスターの遺産で自由気ままに生きて来た世間知らずのお
 嬢さんが突然一文無しに。止むなくベビーシッターの仕事に就くが相手はチョー
 潔癖性の小生意気なお嬢さま。大人になれない大人と大人になってしまった子供
 とのよくあるお話。それを魅せる作品にしたのは他ならぬダコタ・ファニングと
 ブリタニー・マーフィー。同級生と喧嘩になった原因の「ケバいアバズレ」その
 ものだが、ブリタニーはリース・ウィザースプーンの様に美人ではないが表情の
 豊かさが印象的。故に老けても見えるが。ダコタは天才子役を一直線に走ってる。
 予定調和的なラストだが、大人は大人に子供は子供に戻る事が大切なのかもね。
「UPTOWN GIRLS」


「小さな恋のメロディ」監督◇ワリス・フセイン
 もう30年以上も経つのか。と言っても劇場で見たのはリバイバルでだったが。D
 VDになっても新鮮な感動に包まれる。朝が来てビージーズの歌で幕が開く。メロ
 ディの登場シーンも胸が高鳴る。窓のカーテンが開かれメロディが顔を覗かせる。
 それだけで魅力的なヒロインの誕生だ。マーク・レスターは金髪の巻き毛の天使
 のように可愛い(だけだったり)男の子。トレーシー・ハイドのおませな魅力。
 そして何よりもこの映画を締めてくれるのはジャック・ワイルドなのだ。決して
 幼い二人だけの物語ではない。DVDの仕様は日記の様に開く形式で、あたかも遠
 い記憶を辿るかの様に、いつか子供だった時の「Melody」へと誘ってくれる。
「Melody」


「フォーチュン・クッキー」監督◇マーク・S・ウォーターズ
 母と娘の身体が入れ替わるというありきたりなストーリーだし、その事で巻き起
 こる混乱ぶりや、やがて本当の気持ちを理解するというベタな展開だが出演者が
 いい。何と言ってもかつてのホラークィーン、ジェイミー・リー・カーティスが
 別の意味で絶叫する。あんなにクールな母親相手なら恋もしちゃうだろう。ギタ
 ーを持つ姿もサマになってる。さすがにへソだしルックはなかったが。娘のリン
 ゼイ・ローハンのむちむちBODYが可愛かったりする。始めに入れ替わる時は午前
 0時なのに(寝姿で変わるのが面白い)元に戻るのは”その瞬間”っていうのが
 いいかげんだったりするのだが、まぁよし。邦題の方が日本人的にわかりやすい。
「FREAKY FRIDAY」


「ゴシカ」監督◇マチュー・カソビッツ
 女子刑務所の精神科病棟に勤務する精神科医が帰路、迂回した川の畔で少女の霊
 に遭遇。気絶から目覚めた時に自分の女子刑務所の収容されていた。しかも身に
 憶えのない「夫殺し」の嫌疑で。NOT ALONE「ひとりじゃない」のメッセージが
 皮膚に浮き出す。その言葉の本当の意味を知った時、おぞましい事実が明らかに
 なる。ホラー専門のダークキャッスルの制作だが、穴だらけで評価は低くなるの
 は致し方ない。以下反転。
私が仮に父親を殺したとして、後になって父親が悪人
 だと分かったからと言って殺人の罪は許されるのか?鍵があれば夜も出入り自由
 なのか?
ハル・ベリー、ペネロペ・クルスが出てるだけに残念な仕上がりなのだ。
「THE DAY AFTER TOMORROW」


「デイ・アフター・トゥモロー」監督◇ローランド・エメリッヒ
 良くも悪くもハリウッド映画である。圧倒的なCGの災害映像と決着の付け方。地
 球温暖化により南極の氷山が崩落。海面の温度が下がり、海流の変化が気候に多
 大な影響を与え、やがて壊滅的な異常気象を呼ぶ。確かにここまでの大規模では
 なくても現実にはあり得る話。地球温暖化の危険を唱える主人公である学者が乗
 っているのはホンダの「インサイト」というハイブリッド車、というこだわり。
 災害時に子供が離れていたら親としては何としてでも側に行きたい。新潟の地震
 や台風が多かった後だったので考えさせられる事は大きい。劇中、東京の千代田
 区ってどこ?これだけ大きい市場なのにまだまだ認識不足なんだな〜、日本って。
「THE DAY AFTER TOMORROW」


「テキサス・チェーンソー」監督◇マーカス・ニスペル
 言わずと知れたトビー・フーパーの最高傑作と言われた「悪魔のいけにえ」のリ
 メイク第二弾。正直、恐かった〜。襲う理由がないから恐い。しかも幸か不幸か
 私はオリジナル版を見ていない。当時のスプラッターに食傷気味だったからだ。
 だから比較は出来ないが、その分新鮮な気持ちで見れた。ただ、後半反撃するヒ
 ロイン像は現代的と言える。この映画の元になったのは実際に起こった、エド・
 ゲイン事件。これは「羊たちの沈黙」も同じ。映像は70年代を意識してややセ
 ピア調であり、それが飛び散る血の色をよりリアル(濁った感じ)に感じさせる。
 勿論ホラーのヒロインとしてタンクトップで透けて見えるお約束を守っている。
「THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE」


「蝶の舌」監督◇ホセ・ルイス・クエルダ
 喘息の為、1年遅れて小学校に入ったモンチョは老齢の先生と出会う。林の中で
 の授業。生き物の秘密。色んな事をモンチョは学んで行く。町の人皆に尊敬され
 ながら引退する先生。その後も生き物を追い掛けながらモンチョは先生から恋の
 手ほどきも受けていた。そんな穏やかな生活に忍び寄るのはスペイン内戦。やが
 て先生は反乱分子として連行されてしまう。このラストシーンは人生の全てを凝
 縮している。わずか8才かの少年に生き抜いて行く事を教える。生き抜く事がどれ
 だけ大切か。表面を偽ってでも生き抜けと。連行される人びとを尊敬と感謝を込
 めて罵る大人たち。それを真似る子供。モンチョは罵り言葉を虫の名に変えて。
「LA LENGUA DE LAS MARIPOSAS」


「花嫁はギャングスター」監督◇チョ・ジンギュ
 降りしきる雨の中、数十人の敵をあっという間にシザーナイフで斬り倒した伝説
 の女組長ウンジンが、幼い頃に生き別れた姉と再会。しかし姉は余命いくばくも
 なく、私が生きている間に花嫁姿を見せて欲しいと言われ、捜し出した相手は太
 っちょで人の良いスイル。一年かけてトレーニングした香港アクションが見応え
 たっぷりな上に笑わせる事。子分がいつ「ヒロシです」と言い出さないかと思う
 程似てたりもした。ラストには思わぬ韓国映画の大スターがカメオ出演。既に韓
 国で公開されたパート2には「チャン・ツィイー」が敵役で出演。またハリウッド
 でのリメークも決まっている。正に恐るべし韓流!子作りに強引に励む姿は可笑
 しい。スタントも使ってるだろうがワイヤーも使い、決めポーズがかっこいい!


「黒水仙」監督◇ペ・チャンホ
 クラブでのアクションシーンでハリウッドっぽい演出をした所で「あれ?」と思
 った。結局そのまま非常に中途半端なエンターテイメント作のまま終わってしま
 った。隣国ながらもそこで起こった朝鮮戦争についてこちらは詳しく知らず、隣
 国なのにハリウッド映画に出て来る様な変な日本が描かれてもいる。お互いに理
 解が足りない。休暇をとって来たはずの刑事が銃を持っている上に射殺って。そ
 んなトホホ的演出が随所にあるのは残念。ただ全体を締めるアン・ソンギの存在
 感はさすがだし、「純愛中毒」のイ・ミヨンとの50年にも及ぶ悲劇的な物語に絞
 った方がいいのでは。現代の殺人事件の捜査が陳腐すぎる。刑事役は「イルマー
 レ」のイ・ジョンジェ。フットワークは軽いのだが単独捜査が現実味を失くす。


「ヒドゥン」監督◇ジャック・ショルダー
 名作B級SFアクション映画がようやくDVDになった。今見返しても独創的なアイ
 ディアやスピード感溢れる演出はかっこいい。善良だった市民が、ある日突然犯
 罪を楽しむかのように凶悪犯に変貌。しかも犯人が死ぬと無関係なはずの別の人
 間が同じ犯罪を起こす。若きFBI捜査官とロス市警の刑事がその犯罪を追う!そし
 て刑事は驚愕の事実を知る事になる。とにかく設定が素晴らしい。ハードロック
 をがんがん流しながらフェラーリでぶっ飛ばすエイリアン!かたやポルシェ好き。
 もう17年も前の作品('87)とは思えないスピーディさなのだ。その後多くの映
 画のアイディアの基となっているはずだ。ラストも個人的には好きな終わり方。
「THE HIDDEN」


「再見ツァイツェン また逢う日まで」監督◇ユイ・チョン
 アメリカから凱旋帰国した音楽家のスーティエンは20年前にこの中国で生き別れ
 た兄弟、妹を捜す。貧しいながらも愛に溢れた生活。自分の思想を曲げる事なく
 音楽を教えていた父は学校を解雇される。優しく家族を支えた母は病を抱えてい
 た。卵を盗んで外に出された兄に自分の饅頭を持って行く妹。知りながら咎めず
 に窓から眺める父母。子供時代が生き生きと描かれるので現代が活きて来る。と
 にかく末妹のミャオがめちゃ可愛い!不幸な事が起こり兄の下した決断は生きて
 いく事!兄弟姉妹は雪の様に空から降って来る。最初はバラバラだけど地上で溶
 けて一つになる。氷になり、やがて水になり、永遠に離れないものになる。涙!
「我的兄弟姐妹 ROOTS AND BRANCHES」


「純愛中毒」監督◇パク・ヨンフン
 兄夫婦と一緒に暮らすレーサーのテジン(イ・ビョンホン)はレース中の事故で
 意識不明に陥る。同時刻に別の場所で事故に遭った兄。一年後目覚めたテジンは
 朦朧としながら自分は兄のホジンだと兄嫁に告げる。信じられない思いながらも
 何気ない仕種や二人しか知らないはずの過去までも話す義弟に心は揺れて行く。
 タイトルや、あらすじでもっと軽いラブコメを想像していたが、少しサスペンス
 っぽくもあり。意識を取り戻す事なく逝ってしまった兄。それは魂のない抜け殻
 だったのか。「自分」の肉体であった兄の遺灰を蒔くテジンの涙の意味は。意表
 を突く展開ではないのだが、兄嫁の決断をはっきり表現して欲しいというのは不
 粋なのだろうか。兄嫁のイ・ミヨンは「黒水仙」で見たばかりで、綺麗な女性。


「殺人の追憶」監督◇ポン・ジュノ
 画面から汗と体臭が匂ってきそうな、土臭い映画だ。しかし圧倒的な画力で見る
 者の心に迫ってくるのだ。軍事政権下での韓国で実際に起こった未解決の連続婦
 女暴行殺人事件をベースにしたストーリー。田舎町の警察で目星を付けた容疑者
 に半ば公然と拷問にかけて自白を強要する。ソウルから応援に来た刑事がそれを
 横目に今で言うプロファイリングで新たな解決への糸口を見つける。しかし姿を
 現わさない犯人。有力な容疑者さえ目の前に居ながら釈放せざるを得なくなる。
 事件だけは続けて起きる。DNA鑑定の機械さえまだ当時の韓国にはなく、米国に
 依頼。その結果は…。姿のない犯人に逆に追い詰められて行くのは警察の方だっ
 た。岩代太郎の音楽も一気に心臓の鼓動を速める。米映画にはあり得ないラスト。


「バイオハザード2」監督◇アレクサンダー・ウィット
 前作の「アリスは何者?」という謎が消えた分、すっきりとアクション快作にな
 った。めちゃめちゃかっこいい!新キャラのジルがまたかっこいい。全く実用的
 じゃない、ちょっとセクシーなコスチュームがこの映画を正しい方向へと導いて
 くれる。前作のラストを上手く引き継いで無理なく話が進んでいく。しかも万が
 一前作を見てない人の為にアリスが最初に説明してくれるから安心。アリスも又
 生身の人間ではなくなり驚異的な能力を手に入れゾンビと新たな強敵とも闘わな
 ければならなくなったのだが。武器を持つ者だけを選別して殺りくするネメシス
 の哀しさもあり、かなり楽しめる。勿論ホラーではなくなってしまったのだが。


「ほえる犬は噛まない」監督◇ポン・ジュノ
 ♪ラララ〜、ラララ〜、ランララ、ラララ〜♪って、え?それは「フランダース
 の犬」?ぱくり?と劇中で使われる歌に思ってしまった。まさか原題が「フラン
 ダースの犬」とは!しかもさして意味がないとか。この韓国映画は、女の子が犬
 を助ける話とか監督が「殺人の追憶」のポン・ジュノだとかそれぐらいの基礎知
 識しか持たずに見た。それでよかったのだ。このオリジナリティ!存分に堪能さ
 せてもらった。闘うヒロインはペ・ドゥナ!綺麗で清楚という韓国ヒロイン像と
 は一線を画す。しかし実に可愛くチャーミングである。このイラストは防空頭巾
 ではなく、パーカーを被り、さあ闘うぞ!というシーン。全編を通しブラックで
 愛しい映画。自分のイライラを犬にぶつける教授候補も悪く思えないから不思議。


「ミスティック・リバー」監督◇クリント・イーストウッド
 この後味の悪い結末に救いを求めるならば、デイブが苦しみから解放されたとい
 う事か。それは勿論残された者の自分勝手な言い種でしかないかも知れないが。
 と同時にこの映画のテーマは贖罪なのか。結末を共有する事で「3人で車に乗れ
 た」のだ。そして新たな苦しみが彼らにのしかかるのだろうが。ジミーがケイテ
 ィーの為に奔走するのもまた娘に対する贖罪。愛しても愛しても取り戻せない苦
 しみ。多くの苦しみや傷みをその底に沈めて川は流れて行く。そう思わせる程、
 実は静かに物語は流れる。その手腕はさすがにクリント・イーストウッドだ。シ
 ョーン・ペン、ケビン・ベーコン、ティム・ロビンスという豪華キャストが集う。


「韓国映画について」
 「ほえる犬は噛まない」のペ・ドゥナが日本の韓流ブームに危機感を感じてると
 発言した。ブームはいつか終わると。確かに限られた俳優ばかりがクローズアッ
 プされて過去の良作とは言えない作品もソフト化されている。しかしそこまで心
 配する必要はない。韓国映画が今のパワーを持ち続けていれば日本でのファンは
 確実に増えて行く。現実に起こった事件やデリケートな政治問題さえもエンター
 テイメントに昇華してしまう圧倒的なパワーは羨ましい。邦画界は残念ながらそ
 の面では腰が退けてる。今も松本清張が生きていれば必ず取り上げただろう、数
 々の事件。取材に基づく推理をフィクションで表現する力。案外韓国映画が継承
 したのかも知れない。それでいて心を締め付ける叙情性もあり釘付けになるのだ。


「H」監督◇イ・ジョンヒョク
 「ラブストーリー」で笑顔の素敵な好青年だったチョ・スンウが猟奇殺人犯を演
 じた。変わらぬ笑顔で。「羊たちの沈黙」であり「セブン」であり、又ある日本
 映画を下敷きにしつつ、上手くミックスしてあるがそれに不快感を抱かない。予
 測のつくラストではあったが。内容についてはあまり書けないのでメイキングに
 ついて。刑事を演じる3人がテコンドーや剣道(その辛さに泣いている)特殊部
 隊なみにビルからロープで降りる訓練も受けている。確かにタフでクールな女刑
 事を演じるとは言え、そんなシーンはなかった筈。ところが制作発表でテロリス
 トを制圧するというパフォーマンスのためにビルから降りてくるのです。女優さ
 んまで。内容的には関係ないのだが。その女優ジョンアのキム刑事かっこいい!


「ラスト サマー」監督◇ジム・ギルスビー
 「去年ノ夏、何ヲシタカ知ッテルゾ…」最近の映画界ではちょっとご無沙汰のシ
 ョッキングスリラー。その時代ごとに流行りがあり、この頃は「スクリーム」や
 「ルール」などの殺人鬼スリラーが並んでいた。その中でもこの「ラストサマー」
 は何と言っても主演J・L・ヒューイットの可愛らしさ、スタイルの良さは郡を抜
 いている。決して脱ぎはしないのだが、絶妙にエッチっぽい。この要素はこうい
 うジャンルに不可欠なモノ。今更ストーリーについて語るまでもないだろう。結
 局追われる事になる彼らは、悪い事をしてしまったという罪の意識でより恐怖を
 呼ぶ。続けて「2」も制作されたがその罪の意識が抜けた分普通の映画になった。
「I KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER」



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