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こちらは「ミュージシャンレビュー」のpage4です。
page1は→
 page2は→ page3は→
page5は→ page6は→
新旧入り混じった構成になっています。好きなシーンをボールペンでイラストにしてみました。
イラストをクリックすると少し大きなものがご覧頂けます。
文中、敬称は略させて頂いてます。よろしくご了承ください。


「The Voice」◇平原綾香
 やがてデビュー1周年を迎える平原綾香さんのセカンドアルバム。作詞だけでは
 なく幾つか作曲もしている。最新シングル曲の「BLESSING 祝福」も収録されて
 いるが、必聴なのは井上陽水をカバーした「心もよう」。有名な曲には決して負
 けずに自分の歌に変えてしまっている。ラストに持って来たのは「The Voice〜
 "Jupiter" English Version〜」で大きな余韻を残してくれるのだ。1時間弱の
 収録時間で、平原綾香の本物の世界に感動している自分がいる。彼女の歌には大
 いなる母性があって、その歌声を聴いていると正にその御胸に抱かれている心地
 よさを感じる。時代を駆け抜けるのではなく、一歩一歩、大地に足を踏みしめて
 歩いている平原綾香の姿がこのアルバムから見えて来る。この世界を救うために。


「ちいさなぼくへ」◇柴田淳
 しばじゅんの10ケ月ぶりのシングルは恋人への歌でもあり、ともだちへの歌で
 もあり、まだお母さんのお腹に入ってるだけの小さな存在の「ぼく」が顔も見て
 ないお母さんに宛てた愛の歌でもある。人それぞれの解釈が成り立つ、ささやか
 な世界が広がっている。しばじゅんの歌を聴いて、韓国の大物プロデューサーが
 ぜひ韓国で歌って欲しいと言ったそうだ。韓国で求めているのはあなたの歌だ、
 と。分る気がする。心にすっと入って来る澄んだ歌声は、かの国でも受け入れら
 れるだろう。この世界に存在するちいさな「ぼく」は何処にでもいて、君である
 柴田淳の未来ならば、出逢える事を待ち望んでいるのは「ぼく」だ。一歩を踏み
 出すのは「ぼく」なのか。君なのか。君の一歩が右足なら、僕は左足を出そう。


「a-nation 04」◇大塚愛 etc
 エイベックスの主要メンバーによるサマーライブ。ラストの東京での雨の中での
 ライブを収録。dreamから始まり大塚愛、Do As Infinity、hitomi、BoA、EX
 ILE、TRF、Every Little Thing、浜崎あゆみで終わる。dreamの人数が増えた
 事は知っていたがこんな大編成になっていたとは。トリは名実共にエイベックス
 の顔となったあゆだが、もし彼女が身を引いた時には誰がエイベックスを引っ張
 るのだろうかと心配にもなった。いくら大塚愛が爆発的に売れたアーティストだ
 ったからと言って、牽引する程には至っていない。と言う事は音楽性の方向から
 いくとBoAか。しかしまだあゆには手が届かず、しばらくはまだあゆが走るしか
 ないのか。愛ちゃんには自分の音楽を続けて欲しい。パワフルな可愛さを大事に。


「BLESSING 祝福」◇平原綾香
 やっぱり平原綾香には壮大な世界が似合う。05年2月に日本上陸が予定されてい
 るフランス発のミュージカル(スペクタル!)「十戒」(って海が割れるやつ?
 かな?)のテーマ曲の日本語詞。これだけ歌い上げられるのは平原さんを置いて
 他にはない。あの伸びる声で大きな世界が自然に目の前に広がる。希有な才能だ
 とつくづく思い知らされる。NHK「みんなのうた」の「ハロー アゲイン、JoJo」
 も平原綾香の世界が広がる。元ディズニープロのアニメーターが描く、心優しい
 ドラゴンが広がる花畑をパタパタ、スィーッと飛んでくアニメにクラシック調の
 歌が非常に良く合う。ちなみに、西洋のドラゴンと日本や中国でいう竜である所
 のドラゴンとは違う。もっと恐竜的な生き物に翼が生えているのだ。不思議です。


「里菜・祭り 2004」◇愛内里菜
 今年もまた里菜りんの誕生日に「里菜・祭り」が盛大に、そしてアットホームに
 開かれた。そのDVDである。行けない者にとっては本当に待ち望んでいたDVDだ。
 二部構成は昨年と変わらず、ゲストを少なくしてその分トークに充てている。と
 いう事は里菜トーク全開だったりするのでファンには堪らない。後半のライブの
 幕開けに持って来たのは、何と昨年紅白であっと言わせた小林幸子ばりの仕掛け
 衣装。どぉ〜っと沸せてから、今年のテーマである「ジャングル」の世界が展開
 される。今年はダンサーを絞ったせいか非常にまとまりがあるステージに仕上が
 った。虎を2頭侍らしたクィーンが良く似合うのだ。ダンサーのかぶりもの系衣
 装をそのまま続けて欲しかったと個人的には思ったのだが。素敵な誕生日ライブ。


「育つ雑草」◇鬼束ちひろ
 大丈夫なんだろうか、鬼束ちひろ。急激な変貌は身体や心に無理をきたさないだ
 ろうか。そこまで思わせる程の変身振りだった。それは元は彼女の中に眠ってい
 た姿なんだろうか。移籍問題のゴタゴタがようやく片付いてからの第一弾が、こ
 のロックチューン。しかも歌詞がめちゃめちゃ悲しい。寂しい。どうしても詩の
 世界と彼女、鬼束ちひろとがダブって見える。例え、蘇り、再生する為であった
 としても、「私はフリーで 少しもフリーじゃない」とシャウトする鬼束の歌声
 は余りにも切なく、悲しい。C/W曲の「Rainman」で英語詞で包まれた優しい声
 にほっとさせられた。鬼束ちひろは何処を見ているんだろうか。その先に何が待
 ち受けているのだろうか。体調不良との事で年内休養というのが心配で仕方ない。


「花」◇ORANGE RANGE
 売れています。あゆも抜いてオリコン首位。映画「いま、会いにゆきます」の主
 題歌。この映画は「世界の中心で、愛をさけぶ」の東宝、TBS、博報堂が再び手
 を取って製作した、世間的には「二匹目の何とか」というのを狙ったとも言われ
 ている。そんな話題作ではあるが、この「花」はめちゃめちゃ良い。前作「ロコ
 ローション」の思わず体が動いてしまうリズムを裏切る、正統的なラブソング。
 彼らの特徴は何と言っても3人いるボーカルだろう。そのなかでも出色なのが低
 音域ボーカルのRYOだろう。彼の声がバンドのバランスを上手く保っていると思
 う。沖縄発のバンド(ミュージシャン)が今こんなにも熱い。その基になってい
 るのが身体に染み付いた沖縄音楽であろう。2ndアルバム発売が実に待ち遠しい。


「私と私とあなた」◇松浦亜弥
 先日来日したヒラリー・ダフが松浦のラジオにゲスト出演。ヒラリーはあややの
 DVDを見て「エネルギッシュ!」と誉めたそうだが、社交辞令だろうくらいにしか
 思っていなかった。買ってしばらく放置してあった'04春ツアーのDVDを見てびっ
 くり!はっきり言おう。「あややは全米進出すべし!」くるくる動く表情。正に
 エネルギッシュなステージ。パフォーマンスの高さ。この動きは実はアメリカで
 こそウケルのではないか?戦略がどうとか小難しい事は考えずに、2、3曲は英語
 詞に直さなきゃいけないだろうがそれ以外は日本語で通しちゃえばいいのだ。客
 の半分くらいは日本からファンを連れてく。ツアーの一つとして真剣に考えて欲
 しい。日本アニメが受けたように絶対あややはアメリカで通用すると思うのだが。


「セーラームーン キラリ☆スーパーライブ」◇セーラー戦士
 04年5月によみうりホールで行われたスペシャルイベントを収録。1000人の観
 客を前にして彼女達の生の魅力が伝わるステージ。ほとんどが親子の観客なので
 ほのぼのとしていて好感が持てた。いきなり薄いスクリーンの後ろでキレのいい
 ダンスを見せたので「頑張って練習したな」と思ったが、側転が入ったところで
 「スーツアクター」だと気が付いた。こうして顔の出せない人たちの頑張りで戦
 士たちは輝いていられるのだ。しかし本番の歌や振り付けなどきっちりこなす戦
 士たちも立派。それぞれに魅力的。裏ではしゃいでるレイちゃんは意外だったし
 すごく女の子っぽいまこちゃんも可愛い。DVDならではの特典でタキシード仮面
 と四天王の対談はファンなら必見。美奈子の頷き話「うん…」には爆笑必至だ。


「新ハロプロユニット」◇後浦なつみ、美勇伝
 つんく♂が全てをプロデュースするのにはそろそろ限界かも知れないと思った。
 と言うより「情熱」を無くしたのではないか?つんく♂にとっては数多く作る楽
 曲の一つに過ぎないかも知れないがそのユニットにしては大事な一曲。それが「
 恋愛戦隊シツレンジャー」って何だ?しかも期間限定ユニットなのに。何故この
 メンバーなのかも疑問。「ごまっとう」で衝撃も薄れているし。個人的には藤本
 美貴の異色な声は少人数のユニットで生かせると思うのだが。「美勇伝」につい
 ては個人のレベルというよりユニットとして力不足を感じた。せっかくのいい楽
 曲を活かすハーモニーが欲しい。「キャンディーズ」のようなグループはもう現
 れないのか。伸び盛りのメンバーを活用して欲しいし、時間をかけて育ててくれ。


「I LOVE YOU」◇ソニン
 番組でいじるにも程があるだろう、と見ていて不快な気持ちにさせられた事が幾
 度もある。それが「うたばん」だ。韓国までのマラソンならまだしも事務所まで
 グルになってレコード会社との契約を切るとは、所属アーティストを何だと思っ
 てるんだろう。一人のたった一つしかない人生を使って遊ぶなと言いたい。しか
 しそれにもめげずにソニンは闘って来た。社会現象ともなった「韓流ブーム」は
 ソニンに味方してくれてる。中身は最悪な物まねドラマだったけど、とりあえず
 月9の「東京湾景」出演。そしてこの「I LOVE YOU」韓国語バージョン。尾崎豊
 の名曲が韓国でよく歌われている。それを受けてソニンが「ジグソーパズル」の
 カップリングとして収録。韓国語の綺麗な「音」のリズムとよく合ってると思う。


「I'm Proud」◇華原朋美
 本当に誇らし気にこの歌「I'm Proud」を唄う美しい朋ちゃんの姿を見てほっと
 した。多くの思い入れがあるであろう曲。そしてそれは朋ちゃんが結婚するまで
 は何となく言われ続けられるだろうけれど。彼女を立ち直らせたのは勿論周りで
 支えた人たちや多くのファンの気持ちであった事には違いない。しかし大きな力
 になったのは「電波少年」だったと思う。誰からもお膳立てされずに自分で生き
 ていかなければいけない事を学んだんだろうと思う。そういう意味ではあの番組
 は凄くいい事をしたと思っている。明らかにあの出演以来朋ちゃんの表情は変わ
 った。今リリースされたばかりの新曲「あなたがいれば」も凄くいい曲だけど、
 原点はこの歌だろう。多くの事を経て、此処に立っている事を「私は誇れる」。


「水色」◇SAYAKA
 先日の「Mステ」出演での黒い衣装など、彼女は変わったのか?激しい動きで唄
 う♪心、蹴り倒したら…♪の歌詞が心に突き刺さる。ただの二世アイドルぐらい
 にしか思っていなかった間に、きっちり成長して来ていたのだ。正直言ってあま
 り好きな存在ではなかった。徹底的に甘やかされて、ただ松田聖子の娘と言うだ
 けで芸能界にポッと出て来た、と。しかし考えてみればそれはとんでもない逆境
 でしかない。生まれた時から注目され、どこにいても松田聖子の娘という冠が付
 いてまわり、親の離婚、再婚、離婚という中でひねくれずに育つというのはどん
 なに大変だったのか。最近色んなトークで彼女を知ると、なんて素直に育って来
 たのだろうと感心してしまっている。嫌い→好きになると、気になって仕方ない。


「lost angel」◇day after tomorrow
 このシングル曲は昼ドラマ「女医・優〜青空クリニック」の主題歌。ドラマ自体
 はこれを書いている明日、最終回を迎える。言って見れば、女医版・Dr.コトー
 なんだが、昼ドラマだけに主題はあくまでも「愛」なのだ。妻を亡くした男と愛
 し合う(気持ちの上で)にしては早すぎるよね。で、いくらドラマを完結させる
 為とはいえ、その男まで多発性骨髄腫にさせるってのは残された子供があんまり
 じゃないでしょうか。ところで、肝心のこの曲。なんだか初期ELTっぽいと思っ
 てたら、サウンドプロデューサーはその初期ELTのメンバーでもありプロデュー
 サーだった五十嵐充さん。作曲は違うのにどうしても似てしまうのでしょうか。
 いい歌なので、そこがちょっと残念だったりします。独自のカラーが欲しいと。


「栄光の架橋」◇ゆず
 「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だっ!」とNHKの実況アナウンサ
 ー(刈屋富士雄アナ)の絶叫と共に富田洋之がぴたりと着地を決めた瞬間、日本
 中が鳥肌を立てた。それは例え録画であっても。この名言となったフレーズは以
 前から頭にあったのかも知れない。しかしそれを使う場面は正に此処しかなかっ
 た。そして着地さえもぴたりと決まった。まるで何かが乗り移ったかの様に納ま
 ったのだ。NHKの五輪ソングでもあった「ゆず」の「栄光の架橋」。いつになく
 壮大な編曲は血を沸き立たせるには十分。かといって「ゆず」がスタイルを変え
 たわけではなく、おそらく年末の紅白に出るであろう彼らは、相変わらず街角で
 歌っているかもしれない。「ゆず」にはそうあって欲しいと思ってしまうのだが。


「フルーchu・タルト」◇小倉優子
 いや〜、買ってしまいました!1stアルバムを!初回限定版でDVDが付いていた
 ので。いや、可愛い。こうして見ると彼女はやっぱりビジュアルあってこそ、の
 気がする。歌はどんなにお世辞を言ってもカラオケレベル以上ではないけれど、
 それを補ってなお余る可愛さ。で、特に一曲目に入ってる「ビタミンLOVE」がか
 なり良い歌だったりする。頭の中で繰り返し回ってしまうフレーズ。ってことは
 小倉優子は立派なミュージシャンと言えるのだ。かつて森高千里は「非実力派」
 を宣言したが、小倉優子は堂々と「無実力派」を宣言すべし。そんな逆説的な表
 現が彼女には似合う。何せ小倉優子にちょっとでも興味をもたれた方はこのPVは
 必見。魅力を十二分に引き出すお尻をふりふりする振り付けも可愛いったらない。


「渡良瀬橋」◇松浦亜弥
 森高千里の、あの名曲「渡良瀬橋」をカバーするらしい(10/20発売)。が流
 れ的には意外でもない。仕上がりも想像出来なくもない。かつて森高が南沙織の
 「17才」をカバーした時ほどの劇的なアレンジでもあれば別だが、そこまで冒険
 するとも思えないからだ。だったらリコーダーにも挑戦して欲しい。ドラマ「愛
 情イッポン!」でもちゃんと柔道をさせて欲しかった。子供達をサポートする側
 に廻るんじゃなく、若いんだから自分がもっと強くなるような展開にすべきだっ
 たのでは。もっと準備に時間をかければ、あややは勘がいいから演技上はそれな
 りに柔道をこなせたはずだ。おばちゃんキャラなので「いや〜!」と言いながら
 相手を投げ飛ばして強くなったり。そしたらわくわくしながら見られたはずだ。


「夕焼けファルセット」◇175R
 先日テレビのワイドショーで彼らを見た。どこかの高校でライブをしていた。校
 長先生以下、数人の教師しか彼らが来る事を知らなかったらしい。シークレット
 (無料)ライブだが、文字通りシークレット(秘密)であった訳だ。経緯はとも
 かく、校長の人気取りかどうかもともかく当日の高校生たちの盛り上がりと言っ
 たらただ事じゃなかった。ライブが終わって外に出て来た女子高生たちは、まる
 でどしゃぶりの雨に当たったかのようにずぶ濡れだった。勿論、汗で。それだけ
 若い子たちを熱狂させるこのバンドの名前を校長先生はちゃんと知ってたのかな。
 まさか私自身が最初にそう読んでしまったように「イチ、ナナ、ゴ、アール??」
 なんてね、まさか。タイトル曲は「ああ探偵事務所」の主題歌で、抜群にノレる。


「金魚花火」◇大塚愛
 前作「Happy Days」のアッパーなサウンドから一転して、しっとりと夏の終わ
 りの儚さをうたっている。本来は楽しい歌が大塚愛を一番活かす持ち味かも知れ
 ない。ただ個人的には前作に使われていた、声をわざと変えるアレンジは、好き
 じゃない。だからか、この「金魚花火」は尚の事好感の持てるナンバーに感じる。
 金魚花火というのは勿論大塚愛による造語だ。夏は楽しいけれど、必ずその後に
 訪れる「終わり」を思ってしまう。そんな気持ちが綺麗な日本語で表現される。
 ところでこの大塚愛さん。卓球の愛ちゃんに似てないですか?先日の「うたばん」
 出演の時にふじいあきらのマジックがツボにはまって受けまくってる時の顔がそ
 っくりだったんだけど。同じ「愛」ちゃんだからかな、と一人で納得してました。


「かたちあるもの」◇柴咲コウ
 この楽曲はドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌である。映画版にオリ
 ジナルキャラで出演した柴咲のネームバリューを買っての主題歌ぐらいにしか思
 っていなかった。が、この歌はドラマの世界に実に良くマッチしているのだ。改
 めて柴咲コウのミュージシャンとしての力を思い知らされる事となった。今まで
 はどうしても「黄泉がえり」や「着信アリ」など、自身の出演作で主題歌を歌っ
 ていたので過小評価していたかも知れない。想いを込めた詞は共作で、柴咲コウ
 も深く関わっている。切ないけれど、同時に愛に満ちた歌声でドラマ「世界の中
 心で、愛をさけぶ」の根っこである、満たされない想いとそれでも生きて行かな
 ければいけない決意とが表現されている。想いの対象が必ずしも「形」にはない。



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